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清水 亮; 田崎 真樹子; 小鍛治 理紗; 玉井 広史; 須田 一則
核物質管理学会(INMM)日本支部第36回年次大会論文集(インターネット), 6 Pages, 2015/12
2015年7月14日、イランの核問題を巡るE3/EU+3とイランの交渉が合意に達し、イランは平和利用を前提としたウラン濃縮を含む核開発の権利が認められた。今後は、包括的共同作業計画(JCPOA)に従い、IAEAによるイランに対する査察活動が開始されることになる。イランは、現在IAEAの追加議定書を批准していないが、JCPOAに従い、暫定的に追加議定書が適用され、鉱山等を含む全ての核関連施設及び疑念のある国内の全ての場所・施設へのIAEAのアクセスが認められることになる。さらに、核関連の調達活動についても監視する仕組みが設けられた。イランのこれまでの核開発、JCPOAの概要を紹介するとともに、イランの核施設におけるIAEA保障措置の適用とその課題について報告する。
清水 亮; 須田 一則; 田崎 真樹子; 玉井 広史; 北出 雄大
no journal, ,
北朝鮮とイランの核問題は、ほぼ同時期に問題解決に向け、多国間の協議による取り組みと国連安保理の制裁決議による取り組みが行われてきた。その結果、イランの核問題については、2015年7月に「包括的共同作業計画(JCPOA)」に合意、一応の解決をみた。一方、北朝鮮については、国際コミュニティによる抑止が効かず、2006年を皮切りにこれまでに6回の核実験を実施している他、長距離弾道ミサイルの発射実験を繰り返しており、六者協議は中断したままである。本報告では、両者の違いと、今後の打開策、関係国への影響等について論じる。